矯正治療を促進する光加速矯正装置(PBMヒーリング)

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矯正治療を促進する光加速矯正装置(PBMヒーリング)

矯正治療を始めるにあたって、多くの患者様が「どのくらいの期間がかかるのか」「痛みはどの程度あるのか」といった不安を抱えていらっしゃいます。渋谷KU歯科では、そのような患者様の悩みを解決するため、最新の技術である「PBMヒーリング」を導入しています。

 

 

PBMヒーリングとは?
光の力で矯正を加速

PBMヒーリングは、フォトバイオモジュレーション(PBM)という原理を利用した光加速矯正装置の一種です。PBMとは、低レベルの光エネルギーを組織に照射することで、細胞の機能を活性化させる技術です。「光加速矯正装置(PBMヒーリングオルソ)」とも呼ばれます。

具体的には、近赤外線光(波長約850nm)を歯周組織に照射することにより、細胞内のミトコンドリア代謝を増加させ、細胞エネルギーを高めて治癒を速めます。これにより、歯槽骨の代謝(骨吸収と骨形成)が促進され、骨のリモデリングサイクルを加速します。

結果として、矯正による歯の動きがスムーズになり、治療期間の短縮や、矯正治療に伴う痛みの軽減が期待できると考えられています。

 

PBMヒーリングがおすすめな方

PBMヒーリングは、以下のようなご希望をお持ちの方に特におすすめです

  • できるだけ早く歯並びを治したい方
  • 矯正治療の痛みが心配な方
  • 矯正装置をなるべく早く外したい方
  • 結婚式や入学式など、大切なイベントまでに歯並びをきれいにしたい方
  • 忙しくて治療期間を短縮したい方
  • 外科的な処置を避けたい方
  • 高齢で矯正治療を検討されている方。高齢による骨密度の低下が心配な方にも、骨の健康をサポートしながら治療期間の短縮が期待できます。
  • 現在マウスピース矯正(インビザラインなど)やワイヤー矯正で治療中の方で、治療期間の短縮や痛みの軽減を希望する方。

 

PBMヒーリングのメリット

PBMヒーリングは、矯正治療において以下のようなメリットが期待されます

治療期間の大幅な短縮 従来の矯正治療に加えて行うことで、治療期間を最大で半分程度に短縮できる可能性があります。マウスピース矯正では、マウスピースの交換期間を通常7日から最短3日に短縮できる場合もあります。通常1年かかる治療であれば、最短で5ヶ月で治療が終わる場合もあります。
矯正治療による痛みの軽減 低光量の近赤外線照射には、炎症を抑制し、痛みを和らげる効果があります。特に、新しいマウスピースを装着した際の締め付け感や歯の移動時の痛みを軽減することが期待できます。
高齢での矯正治療への有効性 高齢になり骨の密度が低下した場合でも、骨の健康をサポートする効果が期待できるため、高齢での矯正治療にも有効に働く可能性があります。
自宅で簡単にご使用可能 多くのPBMヒーリング装置は、1日8分間(上下顎各4分程度)装置を装着するだけで、自宅でお好きな時間に使用できます。テレビを見たり、リラックスしたりしながら使用できるため、日常生活への負担が少ないのが特徴です。
マウスピースを清潔に保ちやすい 治療期間が短縮されるため、マウスピースの交換時期が早くなり、清潔な状態を保ちやすいというメリットも挙げられます。ご相談ください。
副作用が少ない 投薬や外科手術を伴わないため、副作用が心配な方にも比較的安心して治療を受けていただくことができます。
歯周組織の活性化 近赤外線は歯周組織を活性化させ、骨のリモデリングサイクルを加速します。これにより、歯の移動がスムーズになり、矯正治療の効果を高めることが期待できます。

 

 

PBMヒーリングのデメリット

PBMヒーリングには、以下のようなデメリットが考えられます

費用が別途かかる 自費診療となるため、健康保険は適用されません。矯正治療費とは別に、PBMヒーリングの費用がかかります。
継続的な使用が必要 効果を得るためには、毎日継続して使用する必要があります。使用を中断すると効果が出にくくなります。
効果には個人差がある 全てのケースで効果が保証されるものではありません。効果や治療期間の短縮度合いには個人差があります。
故障の可能性 まれに装置が故障してしまうことがあります。
国内未承認医療機器である場合がある 日本国内で承認を得ていないPBMヒーリング装置も存在します。

 

 

PBMヒーリングによる効果の詳細

PBMヒーリングは、近赤外線光を歯周組織に照射することで、以下のメカニズムにより矯正治療を加速させ、痛みを軽減すると考えられています。

 

細胞の活性化

低レベルの光エネルギーが細胞内のミトコンドリアを刺激し、アデノシン三リン酸(ATP)の生成を促進します。ATPは細胞のエネルギー源であり、細胞の修復と再生に不可欠です。これにより、歯を動かすために必要な骨の吸収と形成(骨代謝・骨のリモデリング)が活性化されます。

骨形成の促進

光エネルギーは骨を作る細胞(骨芽細胞)を活性化し、新しい骨の形成を促進します。矯正治療によって歯が移動した後のスペースに新しい骨が形成されるのを助けます。

炎症の抑制と痛みの軽減

近赤外線には、炎症を引き起こす物質の生成を抑制する効果や、痛みを伝える神経の活動を抑制する効果があるとされています。これにより、矯正治療に伴う痛みや不快感を軽減することが期待できます。特に、マウスピース交換時の痛みや歯が動く際の痛みの緩和が期待されています。

血行促進

光照射により歯周組織の血行が促進され、細胞への栄養供給が向上し、組織の活性化を促します。

 

複数の研究論文においても、PBM(フォトバイオモジュレーション)がアライナー矯正(マウスピース矯正)の治療期間短縮や歯の移動速度の向上に寄与する可能性が示唆されています。また、PBM治療が矯正治療に伴う痛みを軽減する効果も報告されています。

 

 

PBMヒーリングの使用方法

PBMヒーリング装置の基本的な使い方は以下の通りです

 

PBMヒーリング装置一式(マウスピース、バッテリー、充電器、USBケーブル)

 

1. 充電 付属のUSBケーブルなどで充電します。フル充電には数時間かかる場合があります(例:6時間)。満充電になるとランプが点灯します。一度の充電で複数回(例:8回)使用できる場合があります。
2. マウスピース装着 矯正用マウスピースを装着します。
3. 照射 PBMヒーリング装置をバッテリーに接続したまま口にくわえ、電源をONにします。通常、上下の歯にそれぞれ4分間ずつ(合計8分間)照射します。機種によっては、上下同時に照射できるものもあります。照射中は歯肉周辺が温かく感じる場合があります。
4. 自動停止 多くの装置は、設定された照射時間が経過すると自動的に終了します。
5. お手入れ 使用後は、流水でシリコン部分を軽くすすぎ、自然乾燥させます。強くこすったり、洗剤を使用したりすることは避けてください。

 

 

PBMヒーリングの注意点

PBMヒーリングを利用するにあたっては、以下の点に注意が必要です

  • 効果には個人差がある: 全てのケースで効果が保証されるものではありません。
  • 継続的な使用が必要: 効果を得るためには、毎日継続して使用する必要があります。
  • 自費診療: 健康保険は適用されません。別途費用がかかります。
  • 安全性は高いとされていますが、まれに予期せぬ反応や副作用が出る可能性があります。
  • 国内未承認医療機器である場合がある: 日本国内で承認を得ていないPBMヒーリング装置も存在します。未承認医療機器については、その旨や入手経路、国内の承認医薬品等の有無、海外における安全性に関する情報などを確認することが重要です。
  • インビザラインと併用する場合は、マウスピースの装着時間(1日22時間以上)やアライナーチューイーの使用など、定められたルールを守る必要があります。

 

渋谷KU歯科のPBMヒーリングで快適な矯正治療を

渋谷KU歯科では、患者様一人ひとりの歯並びの状態や治療計画に合わせて、PBMヒーリングを効果的に活用し、よりスムーズで快適な矯正治療を提供しています。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。専門の歯科医師が、PBMヒーリングの仕組みや効果、費用などについて詳しくご説明いたします。

渋谷KU歯科で、PBMヒーリングによる効率的な矯正治療を始めませんか?

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