矯正治療中に転院はできる?費用・紹介状・流れとは

矯正治療は1〜3年と長い期間がかかるため、治療中に生活環境が変わることは珍しくありません。「高額な費用を払ったのに無駄になるのでは」「今の先生に転院を言い出しにくい」といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、転院時の費用精算のルール、紹介状がない場合の対処法、失敗しない転院先の選び方まで詳しく解説します。渋谷エリアへの転勤・お引越しを控えている方も、ぜひ参考にしてください。
【結論】矯正治療中の転院は可能です。ただし、注意が必要です。
引っ越しや転勤で通院が難しくなった場合でも、転院先の医院で治療を引き継ぐことができます。ただし、スムーズに転院するためには、以下の点を事前に把握しておくことが大切です。
- 費用:治療の進行度に応じて、前の医院から一部返金されるケースが多い(目安:20〜70%程度)
- 紹介状:あると望ましいが、なくても転院は可能
- 転院先選び:使用している装置への対応可否、専門性の高さを確認することが重要
矯正治療中に転院することは可能です

矯正治療は、基本的には一つの医院で最初から最後まで治療を完了することが理想です。しかし、さまざまな事情で通院が難しくなることもあります。そのような場合、転院先の医院で治療を引き継いでもらうことは可能です。
ただし、医院によって治療方針や使用する装置、費用体系が異なるため、スムーズに引き継げるかどうかは状況によって変わります。転院を検討される際は、まず現在の担当医に相談し、転院先の医院でも受け入れが可能かどうかを確認することが大切です。
転院が必要になる主な理由
矯正治療中に転院を検討される方には、主に以下のような理由があります。
転勤・転校などによる引っ越し
最も多いケースが、仕事の転勤や進学に伴う引っ越しです。矯正治療中は月に1回程度の通院が必要なため、遠方への引っ越しの場合は転院を検討せざるを得ないことがあります。
留学
海外留学の場合、現地で治療を継続するか、一時的に治療を中断するか、帰国のタイミングに合わせて通院するかなど、複数の選択肢を検討する必要があります。
医師との相性・治療への不満
治療方針に疑問を感じたり、コミュニケーションがうまく取れなかったりする場合も、転院の理由となることがあります。ただし、この場合はまず現在の担当医に率直に相談し、改善を図ることをおすすめします。
生活スタイルの変化
結婚や出産、就職などで生活環境が大きく変わり、通院が困難になるケースもあります。
【最も気になる】転院時の費用はどうなる?

転院を検討される方が最も気になるのが、費用の問題ではないでしょうか。「すでに支払った治療費は戻ってくるのか」「転院先でまた全額支払う必要があるのか」といった不安をお持ちの方は多くいらっしゃいます。
返金の目安(日本臨床矯正歯科医会の基準)
矯正治療の費用精算については、公的な統一基準は存在しません。しかし、日本臨床矯正歯科医会では、転院時の返金額の目安として以下のような基準を示しています。
この基準は、歯列全体を対象とした本格的な矯正治療(マルチブラケット装置)で、すでに全額を支払い済みの患者さまを対象としたものです。
| STEP1 | 個々の歯をまっすぐに整列する段階 返金額の目安:60〜70% |
|---|---|
| STEP2 | 犬歯の位置を目的の位置まで移動する段階 返金額の目安:40〜60% |
| STEP3 | 前歯または奥歯を動かして隙間を閉鎖する段階 返金額の目安:30〜40% |
| STEP4 | 緊密なかみ合わせに仕上げる段階 返金額の目安:20〜30% |
| STEP5 | 保定装置を用いて後戻りを防ぐ段階 返金額の目安:0〜5% |
※あくまで目安になります。
【計算例】
たとえば、治療費総額80万円を支払い済みで、現在STEP2(犬歯の移動段階)で転院する場合、返金額の目安は以下のようになります。
80万円 × 40〜60% = 約32万円〜48万円
ただし、これはあくまで目安であり、実際の返金額は各医院の契約内容によって異なります。転院を検討される際は、契約書の内容を確認し、担当医に具体的な精算方法を確認することが大切です。
転院先で新たにかかる費用の目安
転院先の医院では、新たに以下のような費用が発生する可能性があります。
- 初診相談料・カウンセリング料:無料〜5,000円程度
- 検査・診断料:3万円〜5万円程度
- 継続治療費:治療の残り期間や内容に応じて算出
転院先での費用は、前医院での治療の進行度、転院先の治療方針、使用する装置の種類などを総合的に考慮して決定されます。転院先での検査・診断を受けた後に、具体的な費用が提示されるのが一般的です。
全額返金は難しい理由
転院時に全額返金を受けることは、基本的に難しいとお考えください。すでに行われた治療(検査、診断、装置の作成、調整など)には実際に費用がかかっており、その分は差し引かれるためです。
医院側に明らかな問題があった場合は別ですが、患者さまの都合による転院の場合、治療済みの部分については返金が難しいケースが多いとされています。ただし、対応は医院によって異なりますので、まずは担当医に状況を相談してみることをおすすめします。
紹介状や資料がなくても転院できる?
転院を考えたときに、「今の先生に転院を言い出しにくい」「紹介状をお願いしづらい」という方もいらっしゃいます。結論から申し上げると、紹介状がなくても転院は可能です。
紹介状がある場合のメリット

紹介状(診療情報提供書)があると、以下のようなメリットがあります。
- 治療開始時の検査資料(レントゲン、歯型、写真など)を引き継げる
- これまでの治療経過や方針が正確に伝わる
- 転院先での検査や診断がスムーズに進む
- 費用の精算がスムーズに行える
紹介状に加えて、以下の資料を準備できると、より円滑に治療を引き継ぐことができます。
- 頭部X線規格写真(セファログラム)、パノラマX線写真
- 顔面写真・口腔内写真
- 上下歯列の石膏模型またはデジタルデータ
- 治療当初の診断内容・契約内容
- 支払い済み治療費の明細
紹介状がない場合の対処法
紹介状がない場合でも、転院は可能です。渋谷KU歯科では、紹介状をお持ちでない方の転院相談も受け付けております。
紹介状がない場合は、転院先の医院で改めて検査・診断を行い、現在のお口の状態を把握したうえで、今後の治療計画を立てていきます。転院先での検査費用が別途かかる場合がありますが、治療を継続するうえで必要なステップとなります。
紹介状をお願いしにくい場合でも、可能であれば以下の情報をメモしておくと、転院先での相談がスムーズになります。
- 現在使用している装置の種類(マウスピース、ワイヤーなど)
- 治療開始時期と現在の治療段階
- 抜歯の有無と本数
- 支払い済みの治療費と支払い方法
矯正の転院の流れ【3ステップ】

転院は、以下の3つのステップで進めていきます。
| STEP1 現在の医院に相談・資料を準備する |
転院を決めたら、できるだけ早く現在の担当医に相談しましょう。転院の理由を伝え、紹介状や資料の作成を依頼します。また、治療費の精算についても確認しておきます。
引っ越しの予定がわかった時点で早めに相談することで、紹介状の準備や費用の精算がスムーズに進みます。 |
|---|---|
| STEP2 転院先でカウンセリング・検査を受ける |
転院先の医院で初診相談を受けます。現在の治療状況、使用している装置、今後の希望などを伝え、転院の受け入れが可能かどうかを確認します。
受け入れが可能であれば、検査・診断を行い、現在のお口の状態を詳しく把握します。前医院からの資料がある場合は、この段階で提出します。 |
| STEP3 治療計画の再立案・治療再開 |
検査結果をもとに、転院先の医院で今後の治療計画を立てます。費用や治療期間の見通しについて説明を受け、納得したうえで契約・治療再開となります。
治療方針は前医院と異なる場合もあります。疑問点があれば遠慮なく質問し、しっかりと理解・納得したうえで治療を進めていくことが大切です。 |
転院を慎重に検討したいケース
状況によっては、転院の前にもう一度立ち止まって検討することをおすすめするケースもあります。
治療終盤(保定期間中)の場合
矯正治療が終盤に差しかかっている場合や、すでに保定期間に入っている場合は、無理に転院しないほうが良いことがあります。保定期間中の通院は数ヶ月に1回程度で済むため、多少遠くても現在の医院に通い続けるほうが、費用面でも治療の継続性においてもメリットがある場合があります。
保険適用の矯正治療(顎変形症など)の場合
顎変形症などで保険適用の矯正治療を受けている場合、転院には特別な手続きが必要となり、受け入れ可能な医院は限られますが、対応できる医院も存在します。保険診療の場合は、転院先の医院が指定医療機関であるかどうかの確認も必要です。
特殊な装置を使用している場合
一部の特殊な矯正装置を使用している場合、転院先で同じ装置に対応できないことがあります。その場合、装置を変更して治療を継続することになり、追加の費用や期間が発生する可能性があります。まずは転院先の医院に現在の装置を伝え、対応可否を相談してみましょう。
失敗しない転院先の選び方

転院先を選ぶ際は、以下のポイントを確認することをおすすめします。「また失敗したくない」という方は、ぜひ参考にしてください。
| □ | 転院の受け入れ実績があるか 転院患者の受け入れ実績がある医院は、手続きや引き継ぎに慣れており、スムーズに対応してもらえる可能性が高くなります。 |
| □ | 現在使用している装置に対応しているか マウスピース矯正、ワイヤー矯正など、現在使用している装置に対応できる医院を選びましょう。特にマウスピース矯正の場合、同じメーカーの装置を取り扱っているかどうかも確認が必要です。 |
| □ | 紹介状がなくても対応可能か 紹介状がない場合でも受け入れてもらえるか、事前に確認しておくと安心です。 |
| □ | 費用の説明が明確か 転院後にかかる費用について、初診相談の段階で明確に説明してくれる医院を選びましょう。「検査後でないとわからない」という場合でも、おおよその目安を示してくれる医院が信頼できます。 |
| □ | 専門性の高い歯科医師が在籍しているか 矯正治療を専門とする歯科医師や、日本矯正歯科学会の認定医・専門医が在籍している医院は、技術面での安心感があります。 |
| □ | コミュニケーションが取りやすいか 初診相談の際に、質問に丁寧に答えてくれるか、不安や要望を聞いてくれるかを確認しましょう。矯正治療は長期間にわたるため、信頼関係を築ける医院を選ぶことが大切です。 |
上記のチェックリストにひとつでも当てはまる項目がある方や、転院先選びでお悩みの方は、当院の初診相談へお越しください。
渋谷KU歯科では矯正の転院についてもご相談いただけます

渋谷KU歯科では、転勤やお引越しなどで矯正治療の転院をご検討されている方のご相談を承っております。
当院の転院対応の特徴
| 矯正専門の歯科医師によるチーム医療 | 当院には矯正治療を専門とする歯科医師が在籍しており、さまざまな症例に対応しております。転院の方についても、これまでの治療経過を丁寧にお伺いし、最適な治療計画をご提案いたします。 |
|---|---|
| 紹介状がなくても対応可能 | 紹介状をお持ちでない方も、まずはご相談ください。当院での検査・診断をもとに、現在のお口の状態を把握し、今後の治療方針をご説明いたします。もちろん、紹介状や資料をお持ちの方は、よりスムーズに治療を引き継ぐことが可能です。 |
| 各種矯正装置に対応 | マウスピース矯正(インビザラインなど)、ワイヤー矯正(表側・裏側)など、各種矯正装置に対応しております。現在使用されている装置についてお伝えいただければ、対応可否を確認いたします。 |
| 忙しい方向けの柔軟な対応 | 当院は渋谷駅西口から徒歩7分の立地にあり、平日は18時半まで診療しております。お仕事帰りの通院も可能です。矯正治療に伴う抜歯や虫歯治療、より高いゴールのための審美治療も当院内で完結できるため総合的な治療が可能です。忙しい方向けの短期集中治療にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。 |
転院相談の流れ
| 1. ご予約 | お電話またはWEB予約フォームより、初診相談のご予約をお取りください。ご予約の際に「矯正の転院相談」とお伝えいただけるとスムーズです。 |
|---|---|
| 2. 初診相談 | 現在の治療状況、使用している装置、お悩みやご希望などをお伺いします。お口の中を拝見し、転院受け入れの可否や今後の見通しについてご説明いたします。 |
| 3. 検査・診断 | 転院をご希望の場合は、当院での検査・診断を行います。検査結果をもとに、具体的な治療計画と費用をご提示いたします。 |
| 4. 治療再開 | 治療計画にご納得いただけましたら、契約のうえ治療を再開いたします。 |
矯正治療中の転院は、費用や手続きの面で不安を感じる方も多いかと思います。当院では、患者さまのご状況を丁寧にお伺いし、できる限りスムーズに治療を継続できるようサポートいたします。
渋谷エリアへのお引越しや転勤をご予定の方、現在の治療についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
渋谷の歯医者 インプラント治療・
矯正治療・審美歯科治療
渋谷KU歯科

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TEL.03-3477-1280
【平日】9:30-18:30 休診日:土・日・祝

